知っておきたいホームインスペクター

ホームインスペクターには技能・知識のほかにも高い倫理観などが求められます

ホームインスペクターは中古住宅の劣化や不具合状態を把握し、メンテナンスやリフォームなどのコストや実行時期などを中立的立場から診断する業務を行います。
中古木造一戸建てから既存マンションまでがその対象となります。
資格はNPO法人が行う試験によって取得可能ですが、実務も行い、建築や不動産取引に関する技能・知識が求められることはもちろん、公平・中立で客観的立場で実行するという高い倫理観も求められる業務です。

ホームインスペクターとは

ホームインスペクターとは ホームインスペクターは住宅診断士とも呼ばれ、建築に精通した人が専門的な見地から家の診断を行います。
内容は劣化状態や不具合の有無、入居後にかかるメンテナンスやリフォーム・補修などのおおよそかかるコストなどを把握します。
これは家の内部・床下・屋根裏・天井裏・外回り・設備の各状態などが主要な項目になります。
中古のものについては適切なメンテナンスの必要性を指摘、リフォームや補修の部位を早期に発見して家の長寿命化を図る効果が期待できます。
ホームインスペクターの資格は、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会が実施し、2009年に最初の認定試験が行われています。
当初は木造一戸建てが対象でしたが、2012年から既存マンションも追加対象になりました。
近年の住宅政策が中古住宅にシフトしていく傾向があり、流通時の診断の重要性から需要が高まっている業種です。

民間資格のJSHI公認ホームインスペクター

民間資格のJSHI公認ホームインスペクター ホームインスペクター(住宅診断士)とは、住宅の「かかりつけのお医者さん」のようなものです。
目視により「屋根」「外壁」「室内」「小屋裏」「床下」などの劣化状態を診断するのが基本で、機材を使用した詳細診断もします。
そしてメンテナンスすべき箇所や修繕するべき時期、おおよその費用などを中立的な立場でアドバイスします。
住宅の購入前や売り出しの前にホームインスペクターによる診断を行うことで、建物の状態を把握し安心して取引を行うことができます。
米国では州によって異なるものの取引全体の70~90%の割合で、ホームインスペクション(住宅診断)が行われており、日本でも急速に普及しはじめています。
以上のような住宅診断のプロとして建築・不動産取引・住宅診断の一定以上の知識や高い倫理観を有することを示すために、「JSHI公認ホームインスペクター」という民間資格があります。
この資格は日本ホームインスペクターズ協会が実施している「公認ホームインスペクター(住宅診断士)資格試験」に合格し、認定会員として登録することにより得られます。
この試験は年齢や学歴、取得資格を問うことなくホームインスペクションについて学びたい人なら、だれでも受験することができます。

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